販促レポート
2018/12/03 集客販促
人気繁盛店「俺のシリーズ」に学ぶ!勝ち続けるマーケティング戦略
高級フレンチやイタリアンが格安で!そんな謳い文句で大繁盛の「俺の」シリーズ。その人気は一時の流行に終わらず、現在も第一線を走り続けています。そこで本日は、同店が実践するマーケティング戦略について考察してみました。
斬新さだけで終わらなかった「俺のシリーズ」の魅力

激戦と言われる飲食業界において、「俺のシリーズ」一号店は、2011年9月に新橋に誕生しました。
安く手軽に高級なフレンチ料理やイタリアンが食べられるということで、すぐさまネット界隈の口コミを中心に話題となり、常時2時間待ちの行列ができるほどの人気店になったそう。その後も姉妹店をオープンする度、繁盛しわずか7年で海外を含め30拠点以上に展開するほど急成長を遂げたそうです。
現在では代名詞である「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」だけでなく、「俺のグリルステーキ」「俺の割烹」などを水平的に展開し2017年度の10月期売上は89億円に到達したとのことです。
多くの人は「立食い」という斬新さ、「原価率60%」という大胆さにばかり目を向けがちですが、実は「低価格×高級料理」という当初からの「基本路線」をしっかりと押さえており、ビジネスの王道に従い事業展開を行っています。
さらに目を見張るのが、「俺のシリーズ」の大胆な「方針転換(ピポット)」です。当初、俺のシリーズは「立食いの手軽さ」で「高級料理を食べられる」ということを前面に打ち出していました。しかし、ビジネスモデルが浸透してきた頃には、ライバル店の「いきなりステーキ」といった後発も台頭し始めました。
そこで「俺のシリーズ」は、「立食い形式」という個性あるコンセプトが埋没する前に、「全席着席」の新業態の新店舗を展開するなど、時代に合わせたピポットを随時実践し、「低価格×高級料理」のマーケットで第一線を走り続けることに成功したようです。
人気店「俺のシリーズ」が行った7つの戦略

改めて、人気繁盛店「俺のシリーズ」が実践するマーケティング戦略について考察していきます。戦略は大きく分けて以下の7つになるようです。
戦略1.斬新で目立つ個性で話題を作る
「低価格×高級料理」という謳い文句には、正反対の要素が組み合わさっており、一見、不可能で矛盾しているように思えるコンセプトです。この意外性が人の好奇心を動かし、話題を呼びました。このように話題になりそうなフックを作ることで、初動から爆発的な成長曲線を描くことができます。
戦略2.ブルーオーシャンのポジションを狙う
俺のシリーズが成功し続けている最大の理由かもしれません。未だかつて実現できなかった「低価格×高級料理」という市場を作り出しました。価格を安くしすぎるとファミレス化してしまいますが、原価率と回転率を綿密にシミュレーションし、絶妙なバランスをキープしています。
戦略3.特定の地域に集中出店する
いわゆる「ドミナント戦略」と呼ばれる地域集中出店の戦略です。ドミナント戦略は、セブンイレブンやスターバックスも行っている鉄板の成功戦略です。ドミナント戦略の利点は、特定の地域でナンバーワンになることで、広告宣伝費が安くなり、加速度的に拠点エリアを拡大することができます。
戦略4.時代に合わせて変化する
俺のシリーズは、当初「低価格×高級料理」を前面に打ち出していました。しかし、後発の立食の飲食店が増えて優位性が薄まったため、コンセプトを「完全着席」に変えました。他の業界にも言えることですが、「適者生存」こそが長くビジネスを続けるためには重要です。
戦略5.回転数と原価率の絶妙なバランス
飲食店の売上は、回転数と原価率で決まります。このバランスが崩れると、売上が伸びず一気に赤字に転落します。高級料理店では、回転数が低く客単価が高いという方程式が一般的ですが、俺のシリーズは回転数が高く客単価が低いという逆転の発想で成功を収めました。
戦略6.経営者自らが広告塔となる
俺のシリーズを運営する「俺の株式会社」の坂本孝社長は、知る人ぞ知る有名人。古書店「ブックオフ」のビジネスモデルを成功させたことで知られます。「俺のイタリアン、俺のフレンチ ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方」など多数の著書を刊行し、多くの経営者に影響を与えました。
戦略7.働くスタッフが宣伝マンとなる
「俺の株式会社」では、プロフェッショナルのサービスマンやソムリエ、料理長を育成するプログラムが充実しており、労働環境への投資も十分になされているそう。ソーシャルな世の中、働く人が幸せを感じるなら、働く人それぞれが「その事実」を伝えたくなります。
いかがでしたか。
人気の繁盛店の裏側には、必ず成功するために綿密に立てられたマーケティング戦略が存在します。料理の味も大切ですが、どうしたらお店に来てもらえるのか?など、緻密に計算された経営者目線の戦略なくして成功はあり得ません。
<ライタープロフィール>

激戦と言われる飲食業界において、「俺のシリーズ」一号店は、2011年9月に新橋に誕生しました。
安く手軽に高級なフレンチ料理やイタリアンが食べられるということで、すぐさまネット界隈の口コミを中心に話題となり、常時2時間待ちの行列ができるほどの人気店になったそう。その後も姉妹店をオープンする度、繁盛しわずか7年で海外を含め30拠点以上に展開するほど急成長を遂げたそうです。
現在では代名詞である「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」だけでなく、「俺のグリルステーキ」「俺の割烹」などを水平的に展開し2017年度の10月期売上は89億円に到達したとのことです。
多くの人は「立食い」という斬新さ、「原価率60%」という大胆さにばかり目を向けがちですが、実は「低価格×高級料理」という当初からの「基本路線」をしっかりと押さえており、ビジネスの王道に従い事業展開を行っています。
さらに目を見張るのが、「俺のシリーズ」の大胆な「方針転換(ピポット)」です。当初、俺のシリーズは「立食いの手軽さ」で「高級料理を食べられる」ということを前面に打ち出していました。しかし、ビジネスモデルが浸透してきた頃には、ライバル店の「いきなりステーキ」といった後発も台頭し始めました。
そこで「俺のシリーズ」は、「立食い形式」という個性あるコンセプトが埋没する前に、「全席着席」の新業態の新店舗を展開するなど、時代に合わせたピポットを随時実践し、「低価格×高級料理」のマーケットで第一線を走り続けることに成功したようです。
人気店「俺のシリーズ」が行った7つの戦略

改めて、人気繁盛店「俺のシリーズ」が実践するマーケティング戦略について考察していきます。戦略は大きく分けて以下の7つになるようです。
戦略1.斬新で目立つ個性で話題を作る
「低価格×高級料理」という謳い文句には、正反対の要素が組み合わさっており、一見、不可能で矛盾しているように思えるコンセプトです。この意外性が人の好奇心を動かし、話題を呼びました。このように話題になりそうなフックを作ることで、初動から爆発的な成長曲線を描くことができます。
戦略2.ブルーオーシャンのポジションを狙う
俺のシリーズが成功し続けている最大の理由かもしれません。未だかつて実現できなかった「低価格×高級料理」という市場を作り出しました。価格を安くしすぎるとファミレス化してしまいますが、原価率と回転率を綿密にシミュレーションし、絶妙なバランスをキープしています。
戦略3.特定の地域に集中出店する
いわゆる「ドミナント戦略」と呼ばれる地域集中出店の戦略です。ドミナント戦略は、セブンイレブンやスターバックスも行っている鉄板の成功戦略です。ドミナント戦略の利点は、特定の地域でナンバーワンになることで、広告宣伝費が安くなり、加速度的に拠点エリアを拡大することができます。
戦略4.時代に合わせて変化する
俺のシリーズは、当初「低価格×高級料理」を前面に打ち出していました。しかし、後発の立食の飲食店が増えて優位性が薄まったため、コンセプトを「完全着席」に変えました。他の業界にも言えることですが、「適者生存」こそが長くビジネスを続けるためには重要です。
戦略5.回転数と原価率の絶妙なバランス
飲食店の売上は、回転数と原価率で決まります。このバランスが崩れると、売上が伸びず一気に赤字に転落します。高級料理店では、回転数が低く客単価が高いという方程式が一般的ですが、俺のシリーズは回転数が高く客単価が低いという逆転の発想で成功を収めました。
戦略6.経営者自らが広告塔となる
俺のシリーズを運営する「俺の株式会社」の坂本孝社長は、知る人ぞ知る有名人。古書店「ブックオフ」のビジネスモデルを成功させたことで知られます。「俺のイタリアン、俺のフレンチ ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方」など多数の著書を刊行し、多くの経営者に影響を与えました。
戦略7.働くスタッフが宣伝マンとなる
「俺の株式会社」では、プロフェッショナルのサービスマンやソムリエ、料理長を育成するプログラムが充実しており、労働環境への投資も十分になされているそう。ソーシャルな世の中、働く人が幸せを感じるなら、働く人それぞれが「その事実」を伝えたくなります。
いかがでしたか。
人気の繁盛店の裏側には、必ず成功するために綿密に立てられたマーケティング戦略が存在します。料理の味も大切ですが、どうしたらお店に来てもらえるのか?など、緻密に計算された経営者目線の戦略なくして成功はあり得ません。
<ライタープロフィール>
担当ライター:ryusuke
WordPressサイト制作/Web集客の専門家。大手広告代理店にて、百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのコンテンツライターとして活動中。執筆テーマは、集客やマーケティングなどビジネス関連、グルメや音楽関連。
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