販促レポート

2017/02/15 集客販促

地域密着に商機あり、中小企業はドミナント戦略でナンバーワンを

中小企業がとるべき経営戦略の一つに、資本力で勝るグローバル企業の参入を阻む「ドミナント戦略」というものがあります。特定の地域に密着し、特定分野のナンバーワンになるという考え方。ある日突然かもしれない黒船の来襲、備えあれば憂いなしです。

ドミナント戦略を活用した成功事例をご紹介
地域密着に商機あり、中小企業はドミナント戦略でナンバーワンを

ドミナント戦略は、有名な経営戦略としてよく紹介されるので、耳にしたことがある人もいるかもしれません。

ドミナント(dominant)は、「支配的な」「優勢な」「優位に立つ」という意味を持つ言葉です。
小売業がチェーン展開をする場合に、地域を特定し、その特定地域内に集中した店舗展開を行うことで経営効率を高める一方で、地域内でのシェアを拡大し、他小売業の優位に立つことを狙う戦略をドミナント戦略といいます。
参照:J-marketing.net

ドミナント戦略で成功を収めた中小企業として、函館にある「ラッキーピエロ」というハンバーガーショップをご存じでしょうか。

函館市でオンリーワンになることを掲げ、函館市内に集中的に出店したことで口コミが広がり成功を収めたそうです。「全国ご当地バーガー」では日本一の座に輝き、世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」でも、口コミで高い評価を得た施設・お店に贈呈されるエクセレンス認証を受賞したことでも話題になりました。

今では、北海道内外からの店舗集客だけにとどまらず、北海道特産品やオリジナルグッズを取り扱うネット通販の分野にまで販路を広げ、ますます業績を拡大させていったようです。まさに地域密着に商機あり、といったところです。
参照:函館ラッキーピエロ公式サイト

このように特定の地域に根を下ろす戦略は、いきなり「全国販売へ」の戦略に比べ、一定数の市場シェアやファンとなる顧客層をあらかじめ抱えているため、その後の計画が立てやすく事業展開を有利に運べそうです。

しかし、どの地域でもこのドミナント戦略が通用するわけではありません。ドミナント戦略が通用するのは、大手企業が参入しそうもない地域、例えば過疎地といった利益効率が悪い地域、風俗店街などのトラブルを被る可能性がある地域などが考えられ、このようなスキマ地域を狙っていけばグローバル企業も二の足を踏むビジネス展開が可能かもしれません。


ドミナント戦略を導入するメリットとは?
地域密着に商機あり、中小企業はドミナント戦略でナンバーワンを

ここまでドミナント戦略を導入して成功した事例について紹介しました。では、実際にドミナント戦略を導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか?いくつかポイントにまとめて紹介します。

配送コストを削減できる
バラバラの地域に展開しているとその分配送コストはかさみます。特定の地域に集中的に出店すれば移動距離が短くなって配送コストを大幅に削減することができます。地域を狭めるほど配送コストを安く済ますことができます。

短期間で認知度を上げることができる
特定の地域で集中的に展開するため、短期間でその地域での認知度を上げることができます。認知度は地域の範囲が狭ければ狭いほど有効になります。ただし、すでに多くの競合が存在する地域では、この限りではありません。

参入障壁を高くできる
どの企業も競合がいない地域を選ぶのは一緒です。集中的に展開をしているという事実を作ることは、競合にとって脅威です。また、特定の地域に長くいるほどその地域特性を知ることができ、優位性を作り出すことができます。


ドミナント戦略を実践する上で気をつけたい5つのポイント
地域密着に商機あり、中小企業はドミナント戦略でナンバーワンを

ドミナント戦略をする上では、いくつか気をつけないといけないポイントがあります。それが、以下の5つのポイントになります。実践する際には参考にしてみてください。

全てを損得で考えない
ドミナント戦略を行えば、一定の地域を独占することになります。利益効率が良く売上を拡大できるかもしれませんが、独占状態がユーザーの不便さを招くことになっては逆効果。ユーザーにとって価値があるのかという視点を忘れないことが大切です。

競合が参入しにくい地域を選ぶ
ドミナント戦略で地域の選定は非常に大切なプロセスです。入念に競合調査をした上で参入する地域を選定しましょう。参入しやすい地域には、すでに競合が多くいる可能性があります。競合が参入しにくい地域を選ぶようにしましょう。

店舗同士で共食いにならないようにする
ドミナント戦略の欠点の一つが「共食い」が発生する可能性があることです。近くに配置したことで、店舗同士が競合になるようでは意味がありません。どうすれば共食いにならないかというのを常に考える必要があるでしょう。

共倒れリスクの対策を考えておく
集中的に展開している地域で、火災や地震といった災害が発生した時に大きな影響を受けることになります。災害などで売上の確保ができなくなった時のために、数店舗、売上の立つ店舗を別の地域で展開させておくなどして、リスクを分散させましょう。

独占したからといって安心しない
たとえ、ドミナント戦略でその地域をカバレッジできたとしても、新規参入してきた競合に全てひっくり返されることもあります。気を緩めずに、常に顧客のニーズ、地域のニーズと向き合う事が大切です。そうすれば、自ずと新規参入の企業と大きな差をつけることができるでしょう。


いかがでしたでしょうか。
小回りが利く中小企業の特性を活かし、特定地域でのナンバーワンを目指すスタイルも、ビジネスを継続させる一つの工夫。グローバル企業などの黒船来襲に際し備えあれば憂いなしです。ぜひ参考にしてみてください。


<ライタープロフィール>
担当ライター:ryusuke
大手広告代理店にて、顧客である百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのWebライターとして活動中。執筆テーマは、グルメ関連やビジネス関連など、その他様々な分野のコラムや解説を得意とします。
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