販促レポート：観光名所を歩くWEBライター、人気の秘密を探る。川越エリア編 【販促ノベルティ卸売りセンター】

日本には大小問わず多くの観光地や名所があります。もともと観光資源としての高い価値があるとはいえ、集客のための「様々な工夫」や「キラリと光るアイデア」も存在。今回は「川越エリア」を筆者が歩き、そこで感じた集客エピソードをレポートします。

埼玉県川越エリアはこんなところ


埼玉県の川越エリアは、蔵作りの町並みが残る古き良き日本の風景を楽しめるスポットとして、近年人気の観光名所になっています。観光客の数も年々増加しており、2016年には年間観光客数が過去最高の704万人に到達しています。

また、川越市の「霞が関カンツリー倶楽部」が、2020年東京オリンピックのゴルフ競技の会場となることもあって、市は「都内まで1時間以内でアクセスできる」「日帰りで観光できる」という独自の強みを打ち出し、鉄道会社や商店街とタッグを組み、鉄道スタンプラリーやバス乗車券と商店街割引券をセットにした訪日外国人限定のチケットの販売、シェアサイクルなど、様々なインバウンド施策に取り組んでいます。

その施策が功を奏し、2015年には11万9000人、2016年には17万1000人、2017年には19万7000人と訪日外国人の来訪者数も年々右肩上がりに増えており、国内外問わず人気のエリアとなっています。
参考：川越市—外国人入込観光客数の推移より



筆者が注目した、集客のための工夫とアイデア

無料Wi-Fi「KAWAGOE FREE Wi-Fi」
川越市が提供している無料のWi-Fi。接続時間は1回60分で接続回数は無制限。観光スポットエリアである川越駅・本川越駅周辺、蔵造りの町並み周辺で使うことが出来ます。会員登録も不要なので、訪日外国人の方も簡単に使うことが出来ます。



自転車シェアリングサービス
「株式会社ペダル」と提携して提供している自転車シェアリング。川越の観光中心地に乗り捨て場所が10箇所以上あり、非常に便利。訪日外国人の利用にあわせ、現金だけでなくクレジットでの決済もできるようになっています。



レンタル着物
着物を着たまま、蔵造りの歴史ある町並みを歩くことができるとあって、特に訪日外国人に好評。事前にSNSやメールで予約も可能です。川越市では、毎月8のつく日は「川越きものの日」と定めており、提携している呉服・着物店100軒では、着物を来た人限定に割引やセールを行っています。



手厚い訪日外国人対応
西武鉄道、東武鉄道では一部店舗の割引クーポンをセットにした訪日外国人専用の乗車券を販売している他、使用頻度の高い会話とその状況のイラストが描かれた「指差しコミュニケーションシート」の制作、無料の着付け・お直しサービスなど、積極的に訪日外国人をおもてなししています。



伝統文化の体験や見学
川越には日本の伝統文化を体験・見学できるスポットが盛り沢山。さつま芋掘り、ガラス細工製作、陶芸体験、染色体験など、訪日外国人にとっては物珍しい貴重な体験ができ、作ったものを持って帰れるということで人気です。



インスタ映えするおみくじ「あい鯛みくじ」
インスタで話題なのが、縁結びで知られる川越氷川神社の「あい鯛みくじ」。普通のおみくじと違うのは、釣り竿のようなものでおみくじを釣り上げること。ちなみに、「あい鯛みくじ」以外にも、招福を祈願する「一年安鯛みくじ」というものも。言葉遊びもまた粋です。



ジワジワきてる顔ハメパネル
「川越昭和の街」が立ち上げた街の活性化企画「顔ハメカンバンプロジェクト」の一環で作られた看板。川越市にある尚美学園大学の学生と共同で作られたものです。現在は数個しか存在しませんが、知る人ぞ知る！ディープなフォトスポットとして観光客に人気。


いかがでしたでしょうか。
大別するとスマホへの親和性と体験型消費が大きなテーマ。自治体だけでなく、商店街や個々の企業が取り組んだものなど、集客に関する多くのアイデアが、ここ埼玉県川越では見ることができました。地域の町興しや商店街の活性化施策としてぜひ参考にしてみてください。今回は、川越エリア編、バックナンバーも併せてどうぞ。
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＜ライタープロフィール＞

担当ライター：ryusuke
WordPressサイト制作／Web集客の専門家。大手広告代理店にて、百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのコンテンツライターとして活動中。執筆テーマは、集客やマーケティングなどビジネス関連、グルメや音楽関連。
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