販促レポート
2019/02/06 仕事術ハック
経営者必見!課題分析を効率化する考え方「MECE」とは?(実践編)
ミーティングを開くも、論点がまとまらず具体的な解決策が決まらない・・・こんな経験ないですか?そんな時は、論点を明確に分類し、課題点を可視化できるフレームワーク「MECE」が超便利。本日は事例に基づく「MECE」の実践編です。
MECEとは何だろう?

MECEとは、「Mutually(相互に)Exclusive(重複しない)and Collectively(全体的に) Exhaustive(モレがない)」の略で、「モレもダブりもない状態」のことを指します。主にマーケティング分析や経営戦略の場で使われることが多いですが、様々な課題解決に応用できるフレームワークです。
MECEを導入することで、得られるメリットは特に二つ。重要なメリットをご紹介します。
メリット:より効率的なミーティングの実施
MECEで検討することで、考慮漏れや似たような課題の検討を防ぐことができます。ミーティングの時間短縮や回数削減に繋がり、ひいては全体の業務効率を向上させます。
メリット:コミュニケーションロスの軽減
MECEにより、課題や原因、解決策が可視化されて明確になるので、コミュニケーションロスが減ります。社内全体で認識が一致しやすく、相互理解がスムーズになります。
個人経営の居酒屋をテーマに実践してみる

MECEを行う場合は、ロジックツリーを使って一つの「課題」に対して「原因」を書き出していくのが一般的です。ロジックツリーとは、一つのテーマに対し、枝分かれ的に関連する事柄を洗い出していくやり方です。図を使いながらプロセス順に説明していきます。
プロセス1:課題を決める

まず、分析したい課題を決めます。ここでは、「”創業50年の個人経営の居酒屋”の売上が下がった」ことをテーマにMECEをすすめていきます。
プロセス2:項目を洗い出す

項目を洗い出す時は、過去記事でも紹介したMECEでよく使われる「要素分解」「時系列・ステップ」「対称概念」「因数分解」というフレームワークを使いましょう。ここでは、因数分解(計算式)を使って項目を洗い出しています。(例:売上=客数×客単価)
最初は抽象的に、階層が深くなるごとに徐々に具体的にしていくのがポイントです。
プロセス3:要素を分解する

より具体的になると、原因と解決策を混同しがちなので注意しましょう。第三階層くらいまでにとどめておくことがベターです。
ステップ4:矛盾点を分析し、MECEにする

階層が深くなると、重複や矛盾点が出てきます。例えばここだと、「景気の悪化」という原因が複数出ていますが、「景気の悪化」は競合店も状況は同じなはずで、実際にはそれ以外の要因も必ず存在します。このように可視化することで、より客観的な原因分析ができます。
ステップ5:別のフレームワークで多角的に分析する

さらに明確にするために、「SWOT分析」「4P分析」という別のフレームワークでも分析してみます。上記のような別フレームワークでセグメントし直すことによって見え方が変わり、新たな課題を発見しやすくなります。
ステップ6:解決案を出す

最後は、この情報に基づいて解決案を出します。例えばリスト化した「解決策」はこんな感じになります。
いかがでしたか?
今回は、基本編 続き、図解しながらより実践的に説明いたしました。注意したいのは、方法にとらわれすぎて、適切な課題(テーマ)と原因(回答)の設定がおろそかになってしまうことです。ここを間違えると、解決策は意味のないものになってしまうので注意しましょう。
<ライタープロフィール>

MECEとは、「Mutually(相互に)Exclusive(重複しない)and Collectively(全体的に) Exhaustive(モレがない)」の略で、「モレもダブりもない状態」のことを指します。主にマーケティング分析や経営戦略の場で使われることが多いですが、様々な課題解決に応用できるフレームワークです。
MECEを導入することで、得られるメリットは特に二つ。重要なメリットをご紹介します。
メリット:より効率的なミーティングの実施
MECEで検討することで、考慮漏れや似たような課題の検討を防ぐことができます。ミーティングの時間短縮や回数削減に繋がり、ひいては全体の業務効率を向上させます。
メリット:コミュニケーションロスの軽減
MECEにより、課題や原因、解決策が可視化されて明確になるので、コミュニケーションロスが減ります。社内全体で認識が一致しやすく、相互理解がスムーズになります。
個人経営の居酒屋をテーマに実践してみる

MECEを行う場合は、ロジックツリーを使って一つの「課題」に対して「原因」を書き出していくのが一般的です。ロジックツリーとは、一つのテーマに対し、枝分かれ的に関連する事柄を洗い出していくやり方です。図を使いながらプロセス順に説明していきます。
プロセス1:課題を決める

まず、分析したい課題を決めます。ここでは、「”創業50年の個人経営の居酒屋”の売上が下がった」ことをテーマにMECEをすすめていきます。
プロセス2:項目を洗い出す

項目を洗い出す時は、過去記事でも紹介したMECEでよく使われる「要素分解」「時系列・ステップ」「対称概念」「因数分解」というフレームワークを使いましょう。ここでは、因数分解(計算式)を使って項目を洗い出しています。(例:売上=客数×客単価)
最初は抽象的に、階層が深くなるごとに徐々に具体的にしていくのがポイントです。
プロセス3:要素を分解する

より具体的になると、原因と解決策を混同しがちなので注意しましょう。第三階層くらいまでにとどめておくことがベターです。
ステップ4:矛盾点を分析し、MECEにする

階層が深くなると、重複や矛盾点が出てきます。例えばここだと、「景気の悪化」という原因が複数出ていますが、「景気の悪化」は競合店も状況は同じなはずで、実際にはそれ以外の要因も必ず存在します。このように可視化することで、より客観的な原因分析ができます。
ステップ5:別のフレームワークで多角的に分析する

さらに明確にするために、「SWOT分析」「4P分析」という別のフレームワークでも分析してみます。上記のような別フレームワークでセグメントし直すことによって見え方が変わり、新たな課題を発見しやすくなります。
ステップ6:解決案を出す

最後は、この情報に基づいて解決案を出します。例えばリスト化した「解決策」はこんな感じになります。
- 強みである「地域密着性」「昔ながらの味」を全面にPRし、訪日外国人をターゲットに
- 営業時間を短縮し、お客さん一人ひとりに丁寧に接する
- 「健康志向」に合わせたランチメニューを考案する
- SNSなど、インターネットを使った宣伝を行う
いかがでしたか?
今回は、基本編 続き、図解しながらより実践的に説明いたしました。注意したいのは、方法にとらわれすぎて、適切な課題(テーマ)と原因(回答)の設定がおろそかになってしまうことです。ここを間違えると、解決策は意味のないものになってしまうので注意しましょう。
<ライタープロフィール>
担当ライター:俵谷龍佑
Web集客の専門家。大手広告代理店にて、百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのコンテンツライターとして活動中。執筆テーマは、集客やマーケティングなどビジネス関連、グルメや音楽関連を得意とします。
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