販促レポート
2019/01/30 仕事術ハック
経営者必見!課題分析を効率化する考え方「MECE」とは?(基本編)
ミーティングを開くも、論点がまとまらず具体的な解決策が決まらない・・・こんな経験はないですか?そんな時は、論点を明確に分類し、課題点を可視化できるフレームワーク「MECE」が超便利。本日は「MECE」の概要と使い方のご紹介です。
MECEとは何だろう?
MECEとは、「Mutually(相互に)Exclusive(重複しない)and Collectively(全体的に) Exhaustive(モレがない)」の略で、「モレもダブりもない状態」のことを指します。もともとは経営の分野で使われていた用語でしたが、現在はロジカルシンキングの一つの手法として、ビジネスシーンで広く使われるようになりました。
MECEをより分かりやすくするため飲食店をカテゴライズする場合で考えてみましょう。
このように分類した場合、どこか違和感がありませんか?
そうです。「居酒屋」だけが抽象度が高く、比較対象としてふさわしくないためです。これは、非常に単純な例ですが、実際の課題はもっと様々な要素が絡み合って構成されているため、間違った課題分析をしていても気づかず、蓋を開けてみたら、実は「モレ」や「ダブリ」だらけだった・・・ということがよく起こります。
モレやダブリがあると、ミーティングをしても正しい解決策を打ち出すことができず、業務効率の悪化につながりかねません。MECEの最大のメリットは、こういった複雑な問題がシンプルになり、解決策の提示や実行がスムーズになるところです。また、課題点が可視化されるため、他の人と認識が一致しやすく、相互理解がスムーズになります。
MECEのOK例、NG例
MECEの具体例を紹介します。人を分類した場合の「OK例」と「NG例」でそれぞれ図にしました。
A:モレなしダブりなし
これがMECEの正しい例です。モレもダブリもありません。
B:モレありダブリあり
「学生」はそもそも働いている可能性があるので、「学生で働いている人」とダブります。また、「働いてない人」が完全にモレた状態になっています。
C:モレありダブりなし
「子供」「成人」「中年の方」「高齢者」だと、それぞれの境界が曖昧で、どちらとも属さない方がすっぽり抜け落ちモレてしまいます。
D:モレなしダブリあり
現在独身の方の中にも「結婚歴のある人」はいる可能性があるので、完全にダブっています。
このように、MECEにすることで今まで欠けていたモレ視点に気づき、また矛盾しているダブリの部分を整理することができます。
MECEの基本的なやり方
MECEは正しいセグメントで行うことで初めて効果を発揮します。やり方が分からないうちは、MECEでよく使われる「要素分解」「時系列・ステップ」「対称概念」「因数分解」に従って実践しましょう。
要素分解
全体がどのような要素で構成されているのかを見極める方法。具体的な方法としては、「3C分析」「4P分析」「SWOT分析」といった方法が用いられます。「足し算型」とも呼ばれています。
時系列・ステップ
時系列や段階でセグメントする方法。製造工程で分析する「バリューチェーン」、顧客の購買プロセスで分析する「AISCEA」、商品のライフサイクルで分析する「プロダクトライフサイクル」が具体的な方法です。
対称概念
主観/客観、メリット/デメリット、質/量など、背反する2つの項目で切り分けるやり方です。セグメントには反対側から見る視点が必要不可欠で、思いもよらぬ課題やアイデアが見つかりやすくなります。
因数分解
例えば、「売上=顧客単価×顧客数×購入頻度」「顧客獲得単価(CPA)=コスト÷顧客獲得数(CV)」と改めて計算式にすることで、課題がどのような要素で構成されているかを確認できます。
MECEの際の注意点
最後に、MECEをする時に気をつけたいポイントについてお伝えします。「目的(ゴール)」や「比較対象」の概念は、特にしっかりと押さえておく必要があります。
目的(ゴール)を明確にする
MECEで課題をセグメントすることに集中するあまり、本来の目的を忘れないようにしましょう。MECEはあくまで考え方の一つであり、完璧に課題を整理できるわけではありません。「顧客像を明確にするため」なのか、それとも「売上減少の原因分析のため」なのか最初に明確にします。
比較対象に気をつける
MECEで分類する場合、比較対象の抽象レベルは必ず統一しましょう。「ゴミ」の分類を例に挙げると、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」は抽象レベルが同じですが、「燃えるゴミ」「プラスチックごみ」になると、抽象レベルが異なるため、分類が成立しなくなり論点がズレてしまいます。
いかがでしたか?
MECEを使うと、今までぼんやり考えていた課題を明確に整理でき、業務の効率化につなげることができます。今回の記事だけではなかなか使い方がイメージできないと思うので、次回の「実践編」でMECEの具体的な使い方についてお伝えしようと思います。
<ライタープロフィール>
MECEとは、「Mutually(相互に)Exclusive(重複しない)and Collectively(全体的に) Exhaustive(モレがない)」の略で、「モレもダブりもない状態」のことを指します。もともとは経営の分野で使われていた用語でしたが、現在はロジカルシンキングの一つの手法として、ビジネスシーンで広く使われるようになりました。
MECEをより分かりやすくするため飲食店をカテゴライズする場合で考えてみましょう。
- 和食店
- 洋食店
- フレンチ
- 居酒屋
このように分類した場合、どこか違和感がありませんか?
そうです。「居酒屋」だけが抽象度が高く、比較対象としてふさわしくないためです。これは、非常に単純な例ですが、実際の課題はもっと様々な要素が絡み合って構成されているため、間違った課題分析をしていても気づかず、蓋を開けてみたら、実は「モレ」や「ダブリ」だらけだった・・・ということがよく起こります。
モレやダブリがあると、ミーティングをしても正しい解決策を打ち出すことができず、業務効率の悪化につながりかねません。MECEの最大のメリットは、こういった複雑な問題がシンプルになり、解決策の提示や実行がスムーズになるところです。また、課題点が可視化されるため、他の人と認識が一致しやすく、相互理解がスムーズになります。
MECEのOK例、NG例
MECEの具体例を紹介します。人を分類した場合の「OK例」と「NG例」でそれぞれ図にしました。
A:モレなしダブりなし
これがMECEの正しい例です。モレもダブリもありません。
B:モレありダブリあり
「学生」はそもそも働いている可能性があるので、「学生で働いている人」とダブります。また、「働いてない人」が完全にモレた状態になっています。
C:モレありダブりなし
「子供」「成人」「中年の方」「高齢者」だと、それぞれの境界が曖昧で、どちらとも属さない方がすっぽり抜け落ちモレてしまいます。
D:モレなしダブリあり
現在独身の方の中にも「結婚歴のある人」はいる可能性があるので、完全にダブっています。
このように、MECEにすることで今まで欠けていたモレ視点に気づき、また矛盾しているダブリの部分を整理することができます。
MECEの基本的なやり方
MECEは正しいセグメントで行うことで初めて効果を発揮します。やり方が分からないうちは、MECEでよく使われる「要素分解」「時系列・ステップ」「対称概念」「因数分解」に従って実践しましょう。
要素分解
全体がどのような要素で構成されているのかを見極める方法。具体的な方法としては、「3C分析」「4P分析」「SWOT分析」といった方法が用いられます。「足し算型」とも呼ばれています。
時系列・ステップ
時系列や段階でセグメントする方法。製造工程で分析する「バリューチェーン」、顧客の購買プロセスで分析する「AISCEA」、商品のライフサイクルで分析する「プロダクトライフサイクル」が具体的な方法です。
対称概念
主観/客観、メリット/デメリット、質/量など、背反する2つの項目で切り分けるやり方です。セグメントには反対側から見る視点が必要不可欠で、思いもよらぬ課題やアイデアが見つかりやすくなります。
因数分解
例えば、「売上=顧客単価×顧客数×購入頻度」「顧客獲得単価(CPA)=コスト÷顧客獲得数(CV)」と改めて計算式にすることで、課題がどのような要素で構成されているかを確認できます。
MECEの際の注意点
最後に、MECEをする時に気をつけたいポイントについてお伝えします。「目的(ゴール)」や「比較対象」の概念は、特にしっかりと押さえておく必要があります。
目的(ゴール)を明確にする
MECEで課題をセグメントすることに集中するあまり、本来の目的を忘れないようにしましょう。MECEはあくまで考え方の一つであり、完璧に課題を整理できるわけではありません。「顧客像を明確にするため」なのか、それとも「売上減少の原因分析のため」なのか最初に明確にします。
比較対象に気をつける
MECEで分類する場合、比較対象の抽象レベルは必ず統一しましょう。「ゴミ」の分類を例に挙げると、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」は抽象レベルが同じですが、「燃えるゴミ」「プラスチックごみ」になると、抽象レベルが異なるため、分類が成立しなくなり論点がズレてしまいます。
いかがでしたか?
MECEを使うと、今までぼんやり考えていた課題を明確に整理でき、業務の効率化につなげることができます。今回の記事だけではなかなか使い方がイメージできないと思うので、次回の「実践編」でMECEの具体的な使い方についてお伝えしようと思います。
<ライタープロフィール>
担当ライター:俵谷龍佑
Web集客の専門家。大手広告代理店にて、百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのコンテンツライターとして活動中。執筆テーマは、集客やマーケティングなどビジネス関連、グルメや音楽関連を得意とします。
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