販促レポート：地域の販促と事業展開に「RESAS（リーサス）」を活用しよう

販促レポート

2017/05/02　集客販促

地域の販促と事業展開に「RESAS（リーサス）」を活用しよう

あなたは自分自身が事業展開する地域について、どれくらいのことを知ってますか？ビジネスには「長年の勘」も大切ですが、客観的な数値での市場分析も重要です。今回は、誰でも簡単にマーケティング分析ができるサービスをご紹介します。

地域の特性を感覚だけで判断していませんか？
地域の販促と事業展開に「RESAS（リーサス）」を活用しよう

皆さんの会社や店舗は、10年後の見込み客が「どんな層になるのか」見通しを立ててますか？また、「チラシを配ったけど反応が薄い」「広告をどの場所に出すべきか」など、地域に関するお悩みを持っていませんか？

将来の見込み客を知る、販促の最適化をする、そのためには、まず地域の特性を深く知ることが大切です。しかし、専門のコンサルタントやマーケティング会社に分析依頼するとなると多額の費用がかかるかもしれません。

長く同じ地域で事業をされている方は、その地域の特性を「感覚」で理解している部分もあるでしょう。ファミリー層が多い、高齢者が多いなど、漠然と把握できている部分はあると思います。しかし、事業をするにあたっては、それだけではなく客観的な数値で地域の特性を知ることが大切です。

そこで活用したいのが「RESAS（リーサス）」です。
https://resas.go.jp/

RESASとは、「Regional Economy Society Analyzing System」の略で、「地域経済分析システム」のことを指します。経済産業省と内閣府地方創生推進事務局が提供するWEBサイトで、地域経済に関する官民のビッグデータを誰でも無料で利用できるサービスです。

RESAS（リーサス）で、できること
地域の販促と事業展開に「RESAS（リーサス）」を活用しよう

RESAS（リーサス）は元々、地域の活性化を目的に開発されました。地域の特性を客観的な数字で見ることができるため、商圏の分析や新規事業を検討する際に役立ちます。例えば、先ほど挙げたチラシの配布範囲、広告の設置エリアの選定に活用するなら、参考にしたいデータは下記となります。

人口構成
地域の人口の分布図や、男女構成などを知ることができます。それに加え、年齢層データ、人口ピラミッドによる今後の人口の推移も閲覧可能です。将来の見込み顧客を知ることができますので、長期ビジョンの策定に役立ちます。

地域の産業構造
消費・投資の増加により、他の産業に影響を与える産業・その影響を受ける産業が「影響力係数」「感応度係数」から把握することが可能です。新規事業を展開する際には、それらの数値を確認した上で、検討する必要があります。

お金の流れ
地域の所得平均はもちろん支出の流出額などの、お金の流れも把握することができます。地域外での消費（流出）が多い地域では、地域内での消費は見込めませんので、地域に目を向けてもらう仕組みから考える必要があることがわかります。

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美容室やサロンがチラシを作成し配布するような場合、RESAS（リーサス）からエリアを選定します。ターゲットとしたい年齢の女性が多いエリアに集中的に配布をすることで、効率が良く反響にも繋がりやすくなるでしょう。

また、人口減少が叫ばれる現代社会において、先回りし新規事業を展開していきたいという方は、どのような分野で、どの年齢層をターゲットにし、どのような仕組みを作ればいいのかを検討する際に、これらのデータが役に立ちます。

活用するなら、まずは無料のオンライン講座を
地域の販促と事業展開に「RESAS（リーサス）」を活用しよう

RESAS（リーサス）は、誰でも簡単にデータを閲覧ができますが、より理解度を深めるには、利用方法や分析方法をきちんと学ぶ必要があります。

RESASオンライン講座
基礎的な部分から応用編まで、動画を中心とした分かりやすい解説で、視覚的に活用法などを学ぶことができます。無料の会員登録をすれば誰でも受講可能になりますので、まずはここから始めてみましょう。
参照：RESASオンライン講座開講中

RESAS COMMUNITY
また、他の利用者にも知ってほしいお知らせや便利な使い方、RESASを使って出てきた疑問やアイディア、その解決方法など、ユーザー同士の情報交換の場も設けられているので併せて活用しましょう。
参照：RESAS COMMUNITY | Home

RESAS-API
少し上級者向けとなりますが、RESAS(地域経済分析システム)を活用し、自社のシステムやWEBサイトにデータを取り込んだり、別のデータと組み合わせたり加工したりする、技術的な仕組みも提供されています。
参照：RESAS-API - 地域経済分析システムのAPI提供情報

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最後に、RESAS（リーサス）を利用する際に注意すべき点を紹介します。

データの表示は市町村単位まで
データが最新でない場合も
分析は自分で行う必要がある
ブラウザは「Google Chrome」のみ対応

いかがでしたでしょうか。
ビジネスには「長年の勘」も大切ですが、客観的な数値での分析も重要です。的確な地域市場の現状や展望を知るために、RESAS（リーサス）の活用を検討してみてはいかがでしょうか。経済産業省と内閣府地方創生推進事務局が提供する、誰でも無料で利用できるサービスです。

＜ライタープロフィール＞

担当ライター：h.kuga
企業ブログアドバイザー・フリーライター・ブロガー。早稲田大学卒業後、教育系出版社にて私立大学等への広告営業を担当、新規事業企画にも携わる。現在は、日々、企業ブログの可能性とアクセス数アップのための施策について研究を深めている。特に、経済系・ライフハック系・商品紹介の記事を得意とする。
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