販促レポート

2016/03/09 集客販促

美味しい安いだけじゃない、誰かに伝えたいという新しい価値

SNSはユーザーのコミュニケーションのあり方を変え、それに伴い企業やお店の認知のされ方も変容してきました。特に飲食店の場合、美味しくて安いことは、消費者からの支持を得る必須要件。誰かに伝えたい、という価値観はそれをさらに広く加速させます。

SNSが普及したことでコミュニケーションのあり方が大きく変わった
美味しい安いだけじゃない。思わず誰かに伝えたいという新しい価値

市場調査で著名なICT総研による「2015年度 SNS利用動向に関する調査」によれば、SNSの利用者数は2015年末に6,451万人、2017年末には6,912万人になるといわれています。
参照:2015年度 SNS利用動向に関する調査|ICT総研

さらに、総務省が2015年7月に発表した「通信利用動向調査」によれば、40代で51.3%、50代で36.5%と中年層においてもSNSの普及率は増加傾向が見受けられます。

美味しい安いだけじゃない。思わず誰かに伝えたいという新しい価値
また、グラフ化してみるで有名なガベージニュースのレポートによると
SNSの利用目的については、80%以上が「知人とのコミュニケーション」と圧倒的に高く、世代を問わず多くのユーザーがコミュニケーションに時間を費やしていることがわかります。
引用:「知人との交友」「情報探索」「暇つぶし」がメイン…ソーシャルメディアの利用目的(2015年)(最新)|ガベージニュース

SNSにおけるコミュニケーションは、ただ会話するだけにとどまりません。
いいね!ボタンやシェアボタンの気軽さは、知人・友人だけでなく、さらにその先にいる人を巻き込む拡散的なコミュニケーションを可能にしてくれました。つまり、楽しくて面白いものは、SNSを伝ってどんどん拡散されていくことが当たり前の時代になったのです。

このような理由から、飲食店は単に「美味しい」「安い」という従来の価値観でなく、思わず誰かに伝えたくなるような、楽しくてユニークな「目玉商品」を開発し、消費者の新しい価値感に応えていくことが不可欠となってきました。


サンリオピューロランドが仕掛けたソーシャル戦略
美味しい安いだけじゃない。思わず誰かに伝えたいという新しい価値
画像引用:大人になって「サンリオピューロランド」に行ってみたら懐かしくて胸熱! あのキャラを覚えてる?|LINE お店ガイド

ここで、サンリオピューロランドがフードコートメニューで行った斬新な戦略を例に挙げたいと思います。
サンリオピューロランドは、話題性を作る仕掛けとしてフードコートメニューのキャラクター化に挑戦しました。メニューには、サンリオの有名キャラクターである「マイメロディ」や「キティちゃん」を模したカレーなどを新しくラインナップしたそうです。これまでも、壁の装飾や皿などのキャラクター化はされていましたが、(食べると可哀そう!との思いからか)食べ物自体のキャラクター化には踏み込んでこなかったそうです。

これが大当たりして、たちまち女子の間で話題になりSNSで拡散されました。
実は「サンリオピューロランド」は、2008年から経営赤字で業績不振に陥っていたそうです。しかし、この施策をキッカケに2015年には動員数150万人を突破し、みごとV字回復を果たしました。

美味しいことや安いことは、お店を繁盛させる上で欠かせない重要な要素です。美味しさや安さをウリに勝負することは決して悪いことではありません。しかし、スマホで簡単に様々な情報にアクセスできる現在は、それだけではすぐに忘れ去られてしまいかねません。「感動して思わず誰かに伝えたくなる」という一歩踏み込んだところまで考える必要があるのです。


美味しい安いだけじゃない。誰かに伝えたいという新しい価値
美味しい安いだけじゃない。思わず誰かに伝えたいという新しい価値
※写真はデカ盛りラーメン、デカ盛りは「誰かに伝えたくなる」王道パターンですね。

誰かに伝えたい気持ちは、時として「美味しい」「安い」という従来の価値観を凌駕します。
「これを使って儲けたい」という露骨な下心が商品から伝わってこないからこそ、消費者はSNSやオフラインで自由闊達に意見を交わし合うのです。それこそが「誰かに伝えたい」という気持ちの真理で、それらと上手に向き合えるかが店主の腕の見せ所といえるでしょう。

当然ながら「美味しい」「安い」の訴求を怠ってはいけない
一時、芸能人がプロデュースしたお店が各地でオープンしました。しかし、現在ではそのほとんどがありません。それは、芸能人というブランドネームに頼りきりになってしまい、味のクオリティや価格設定をさほど重視しなかったことが原因といわれています。

このように、あからさまな「利益追求主義」が見え隠れするものは、SNSで拡散されにくい傾向にあります。情報社会に身を置くお客さんの目はどんどん厳しくなっていて、「美味しい」や「安い」といった商品の本質の訴求を忘れ利益のみを追求していくやり方は、もはや簡単に見破られてしまいます。

「美味しい」「安い」という素地の追及はいつの時代も絶対に必要、その上で「誰かに伝えたい」という新しい価値を実践してみてはいかがでしょうか。


<ライタープロフィール>
担当ライター:ryusuke
大手広告代理店にて、顧客である百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのWebライターとして活動中。執筆テーマは、グルメ関連やビジネス関連など、その他様々な分野のコラムや解説を得意とします。
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