販促レポート
2015/12/28 集客販促
マクドナルドの再建案をWEBライター目線で考察してみる
マクドナルドが売り上げ低迷している最大の要因は、異物混入における対応の杜撰さであるといわれていますが、本当にそれだけなのでしょうか?少しでもお役にたてればと思い、本日はマクドナルドの業績改善案をWEBライター目線で考察してみました。
異物混入以外の業績が低迷した原因を考察
先日(12月22日)の記事では、マクドナルドの業績改善のカギは「ファーストフードの原点に立ち返り素早くお客さんに食事を提供すること」であると述べていました。筆者は、さらにもう一つ改善すべき点があると思っています。それが「コンセプトを明確にする」ということです。
過去記事:業績低迷中のマクドナルド様を勝手に検証し応援してみる
コーヒーメニューの登場でイメージが曖昧になった
2009年ごろから、「カフェラテ」、「カプチーノ」などのカフェメニューがマクドナルドのほとんどの店舗で導入されました。これによって、マクドナルドを「コーヒーを飲んでゆっくりとくつろぐ場所」とあらためて認識した人も少なくないと思います。カフェメニューの導入は、多くの新規顧客を獲得することとなりましたが、その反面、今までの作り上げてきたファーストフードという印象を変えて、本来のファーストフード店のターゲットとは異なる「コーヒーを飲んでゆっくりとくつろぎたい人」を多く呼び込む結果となりました。
その結果、長く滞在するお客さんが増えて回転率が悪くなりました。ファーストフードは、客単価が低いためより早く、より多く商品を販売しないといけないのに逆効果になってしまいました。これに加えて、先日の記事にも書かれていた「メイド・フォー・ユー」などの方針も相まって、待ちの列が混雑してさらにお店の回転率が下がる結果となりました。
「高価格帯メニュー」はファーストフードを求めるお客さんを締め出した
同じ頃「クォーターパウンダー」、「テキサスバーガー」、「ハワイアンバーガー」といったやや高めのメニューが次々に登場しました。はてには、期間限定で1000円マックとして「クォーターパウンダー ゴールドリング」「クォーターパウンダー ブラックダイヤモンド」「クォーターパウンダー ルビースパーク」の販売が行われました。売り上げアップのための苦肉の策であったのでしょうが、結果は芳しくありませんでした。
調理に時間のかかる商品であるのにもかかわらず、「作りたて」のオペレーションのままで行ったため、レジの回転がより一層悪くなって「手早く食事を済ませたい人」はどんどん離れていく結果となりました。
曖昧になりつつあるコンセプトを明確にする
ファーストフードでありながらカフェのような店舗設計、カフェメニューでサービスを展開していることがお客さんに誤解を与えているのではないかと筆者は考えています。今のマクドナルドは、相反する「手早く食事を済ませたい人」と「コーヒーを飲んでゆっくりくつろぎたい人」を同時に抱え込んでしまっているのです。
このままだと、コーヒーを飲んでゆっくりくつろぐ人が増えるほど回転率は悪くなって、手早く食事を済ませたい人は並んで買わないといけなくなります。こうなると、「手早く食事を済ませたい人」と「ゆっくりコーヒーを飲みたい人」のそれぞれの不満が対立して一向に改善されないのです。この両者の不満を解消するには、一体どうすればよいのでしょうか?
筆者は、全国津々浦々あらゆるエリアで共通サービス、共通価格が売りだったことを敢えて撤廃し、「カフェ型店舗」と「ファーストフード型店舗」という相反する二つのコンセプト構築を提案したいと思います。
<カフェ型店舗>
<ファーストフード型店舗>
これらを実施すれば、今まで不満が対立してばかりで悪循環に陥っていた状態を改善することができるでしょう。2015年10月には「昼マック」の廃止が決定して、批判の声が多くあがりました。これも、「ファーストフード路線」か「カフェ路線」をお客さんに明確に提示しないまま、サービスを展開し続けた結果なのかなと筆者は考えています。今のまま、どっちつかずの状態では「手早く食事を済ませたい人」も「ゆっくりコーヒーを飲みたい人」も満足させることができず、客離れに拍車がかかるでしょう。
<ライタープロフィール>
先日(12月22日)の記事では、マクドナルドの業績改善のカギは「ファーストフードの原点に立ち返り素早くお客さんに食事を提供すること」であると述べていました。筆者は、さらにもう一つ改善すべき点があると思っています。それが「コンセプトを明確にする」ということです。
過去記事:業績低迷中のマクドナルド様を勝手に検証し応援してみる
コーヒーメニューの登場でイメージが曖昧になった
2009年ごろから、「カフェラテ」、「カプチーノ」などのカフェメニューがマクドナルドのほとんどの店舗で導入されました。これによって、マクドナルドを「コーヒーを飲んでゆっくりとくつろぐ場所」とあらためて認識した人も少なくないと思います。カフェメニューの導入は、多くの新規顧客を獲得することとなりましたが、その反面、今までの作り上げてきたファーストフードという印象を変えて、本来のファーストフード店のターゲットとは異なる「コーヒーを飲んでゆっくりとくつろぎたい人」を多く呼び込む結果となりました。
その結果、長く滞在するお客さんが増えて回転率が悪くなりました。ファーストフードは、客単価が低いためより早く、より多く商品を販売しないといけないのに逆効果になってしまいました。これに加えて、先日の記事にも書かれていた「メイド・フォー・ユー」などの方針も相まって、待ちの列が混雑してさらにお店の回転率が下がる結果となりました。
「高価格帯メニュー」はファーストフードを求めるお客さんを締め出した
同じ頃「クォーターパウンダー」、「テキサスバーガー」、「ハワイアンバーガー」といったやや高めのメニューが次々に登場しました。はてには、期間限定で1000円マックとして「クォーターパウンダー ゴールドリング」「クォーターパウンダー ブラックダイヤモンド」「クォーターパウンダー ルビースパーク」の販売が行われました。売り上げアップのための苦肉の策であったのでしょうが、結果は芳しくありませんでした。
調理に時間のかかる商品であるのにもかかわらず、「作りたて」のオペレーションのままで行ったため、レジの回転がより一層悪くなって「手早く食事を済ませたい人」はどんどん離れていく結果となりました。
曖昧になりつつあるコンセプトを明確にする
ファーストフードでありながらカフェのような店舗設計、カフェメニューでサービスを展開していることがお客さんに誤解を与えているのではないかと筆者は考えています。今のマクドナルドは、相反する「手早く食事を済ませたい人」と「コーヒーを飲んでゆっくりくつろぎたい人」を同時に抱え込んでしまっているのです。
このままだと、コーヒーを飲んでゆっくりくつろぐ人が増えるほど回転率は悪くなって、手早く食事を済ませたい人は並んで買わないといけなくなります。こうなると、「手早く食事を済ませたい人」と「ゆっくりコーヒーを飲みたい人」のそれぞれの不満が対立して一向に改善されないのです。この両者の不満を解消するには、一体どうすればよいのでしょうか?
筆者は、全国津々浦々あらゆるエリアで共通サービス、共通価格が売りだったことを敢えて撤廃し、「カフェ型店舗」と「ファーストフード型店舗」という相反する二つのコンセプト構築を提案したいと思います。
<カフェ型店舗>
- McCafe by Barista(マックカフェバイバリスタ)が当てはまる
- 高価格帯のカフェ型店舗専用メニューの用意
- 無線Wi-Fiやコンセントの充実
- 書籍の無料貸し出し
- イスをソファーにする
- 長くくつろげる空間に特化
- 収益率のよい都市部を中心に出店
<ファーストフード型店舗>
- 古くから展開する従来の店舗すべてが当てはまる
- 低価格帯のファーストフード型店舗専用メニューの用意
- コンセントを全て撤廃
- 立ち食いスペース設置
- ドリンクはセルフサービス
- 手早く食事を済ませることに特化
- ある程度の作り置きで待たせない
これらを実施すれば、今まで不満が対立してばかりで悪循環に陥っていた状態を改善することができるでしょう。2015年10月には「昼マック」の廃止が決定して、批判の声が多くあがりました。これも、「ファーストフード路線」か「カフェ路線」をお客さんに明確に提示しないまま、サービスを展開し続けた結果なのかなと筆者は考えています。今のまま、どっちつかずの状態では「手早く食事を済ませたい人」も「ゆっくりコーヒーを飲みたい人」も満足させることができず、客離れに拍車がかかるでしょう。
<ライタープロフィール>
担当ライター:ryusuke
大手広告代理店にて、顧客である百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのWebライターとして活動中。執筆テーマは、グルメ関連やビジネス関連など、その他様々な分野のコラムや解説を得意とします。
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