販促レポート：転業で大成功した企業の共通ポイントを考察してみた 【販促ノベルティ卸売りセンター】

グローバリゼーションや技術革新で時代の流れはますます急速に。もしも皆さんが、今の事業に「将来性がない」「成長が見込めない」といった壁を感じるなら、既存事業を脱却し新しい発想での転業が生き残る術かもしれません

急速な技術進歩で、不確実性の時代に


ここ20年で技術は急速に進展しました。1990年頃にインターネットが世界的に普及して以後は、ECサイト、検索エンジン、スマートフォン、SNS、AIなど、短期間で様々なサービスが次々と誕生しています。

一方で、このような新しいサービスによって、従来のビジネスモデルが崩壊しようとしています。顕著な例が出版業界で、特に「Amazon」は2017年から出版取次を介さずに、印刷工場から直接調達する取引を加速しており、出版取次業に大打撃を与えています。

この傾向は、出版業界に限らず、小売・流通業に広く共通して当てはまる現象であり、家電・レンタルビデオ・CD・印刷・アパレルなど、多くの企業が閉店・倒産を余儀なくされています。今は好調であったとしても、急速な技術革新によって、業界構造そのものが瓦解し、売上減少といった最悪の事態を想定しておく必要がありそうです。

今後は、既存の事業にとらわれず、常に時代を先読みし事業の形や姿を常に変化させていく、そんな柔軟性が必要になるのかもしれません。



転業して成功を収めた企業例


今輝く有名企業の中には、転業してピンチを乗り越えたケースも数多く存在します。ここでは、転業して成功を収めた企業事例を3つご紹介します。

写真フィルム→化粧品・再生医療分野へ
富士フイルム株式会社
写真フィルムが主力事業でしたが、デジタルカメラの台頭によって、2011年にはフィルム関連事業の売上高は全体の1%にまで下落。市場縮小を予測し、2006年に写真フィルム技術を化粧品製造技術へ転用、2007年に化粧品業界に進出、「アスタリフト」を発売し大ヒットしました。発売からわずか4年で売上高100億円を突破。

射出成型機メーカー→マットレスメーカーへ
株式会社エアウィーヴ
今では、プロ選手に愛用される一流マットレスとして名高いエアウィーヴですが、実は事業転換の過去があります。元は、合成樹脂の射出成型機メーカーでしたが、売上に伸び悩んでいました。その後、射出成型機によって作られる樹脂素材をベッドのクッション材に転用することに成功。試行錯誤の末、「エアウィーヴ」を販売、現在の大ヒットにつながっています。

SNSサービス→スマホ向けゲームアプリへ
株式会社ミクシィ
mixiといえば、当時日本で代表的なSNSでしたが、FacebookやTwitterなどの後発企業が次々と参入し、売上は右肩下がりに。mixiサービスの一環である「mixiアプリ」でのコンテンツ制作のノウハウを元に、ゲームアプリを次々リリース。そして、2013年に発売した「モンスター・ストライク」が大ヒットし、復活劇を遂げました。


転業で大成功を収めた企業の共通ポイント


上で紹介したような、転業で成功した企業に見られる「共通点」を考察してみました。

自社が持つ技術やノウハウを再定義する
ゼロの状態から新規事業に参入する場合、多大な時間と資金が必要になります。しかし、既存事業で培った技術やノウハウを転用できれば、後発企業であっても短期間で業界シェアの上位に入り込むことができます。既存事業で培った技術やノウハウを、異業種でどのように活用できるか再定義しましょう。

業績が好調な時から準備をしておく
転業の準備には、培ってきた「強みの再定義」、新規事業に必要な「スキルやノウハウの取得」、実際にターゲットとなる「マーケティング検証」など、手間と時間がかかるため、資本や人員等のリソースに余裕がある時でないと行えません。最悪な状況になる前に、早め早めの着手が最も大切です。

既存の事業から脱却し、新規事業に注力する
既存の事業から脱却できないままでいると、ブランディングも中途半端で、何をしている会社なのか分からなくなり、転業が上手くいきません。既存の事業はどこかのタイミングで「すっぱり」と手を引覚悟を持ち、新規事業に注力するくらいの「資本投資」が必要になるでしょう。


いかがでしたでしょうか。
創業期からの既存事業に固執せず、他の業界にも目を向けて変化に柔軟に対応すること、この姿勢がこれからの「不確実性の時代」には大切になりそうです。ぜひ本日のコラムを参考にしてみてください。


＜ライタープロフィール＞

担当ライター：ryusuke
WordPressサイト制作／Web集客の専門家。大手広告代理店にて、百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのコンテンツライターとして活動中。執筆テーマは、集客やマーケティングなどビジネス関連、グルメや音楽関連。
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