販促レポート：ブランド構築をする上で欠かせない3つの要素とは？ 【販促ノベルティ卸売りセンター】

マーケットが飽和し競争が激化する中で、中小規模の会社やお店にとって「ブランド化」は欠かせない要素になるでしょう。今回は、ブランド・ブランディングとは何か、そして今後必要となってくるブランド戦略について書いていきたいと思います。

ブランドとは？ブランディングとは？


ブランド戦略についての解説をする前に、ブランドやブランディングについて改めておさらいしておきましょう。

ブランドとは？
ブランドとは、他人の家畜と間違われないよう家畜に押していた焼き印（Burned）が語源・由来と言われています。
現在では、「世間に多くの価値を与え、世間から多くの評価をもらっているサービス・商品・企業のイメージの総体」を表すことが一般的となりました。企業やお店が容易にコントロールできるものではなく、ユーザーの間で認知されて初めてブランドの価値がつきます。

ブランディングとは？
ブランディングとは、ブランドを作る活動全般のことを指します。
活動は幅広く、サービス・商品のコンセプト設計やイメージ戦略・管理、採用計画など多岐にわたり、企業のイメージを形成する活動の全てを含みます。


ブランドの構築に欠かせない3つの要素


ブランド構築には大切な要素があります。それが以下の3つです。

要素1．企業ブランド
企業そのものが持つ個性やイメージのことを指し、企業名としてブランド化されてることをいいます。例えば、携帯電話の「ソフトバンク」、通販プラットフォームの「アマゾン」などが挙げられます。

要素2．商品ブランド・サービスブランド
電動掃除機のルンバやシャープペンシルなど、企業よりもサービス・商品の名前が有名になるケースです。ルンバは「アイロボット」という企業が、シャープペンシルは「パイロットコーポレーション」という企業が販売しています。

要素3．ソリューションブランド
ソリューションは日本語で「問題解決」のこと。つまりソリューションブランドとは、何らかの「問題を解決してくれる」というブランドを指します。例えばオフィス通販のアスクル、経営者や総務の方で知らない人はいない企業でしょう。

この3つの要素を取り入れて急成長している企業の一つに、皆さんもご存知のスターバックスコーヒーがあげられます。スターバックスのマーケティング戦略について書かれている書籍で、興味深い一節があったので紹介します。

店内で流れる音楽。温かく迎えてくれるコーヒーの香り。そしてスターバックスの「ひととき」を味わうときのお客様の感性。この戦略は成功した。店舗とブランドのマーケティングに広告活動は関係ない。細部へのこだわりがマーケティングになる。ドリンクの注文の仕方、トイレの清潔さ、ラテの泡状のミルクにかかったキャラメルのトッピングの形状など、どんなささいなことにも気を配ることがテレビCMよりもプラスの宣伝効果があるとスターバックスは学んだ。それに、商品はどこよりもすぐれていた。
引用：スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?

スターバックスはCMなどのマス・マーケティングを頼らずして、スターバックスが掲げる『家庭や職場に次ぐ第3の空間』というミッションに基づき、「ソリューションブランド」、「企業ブランド」、「商品ブランド」をひたすら磨いたそうです。結果として、スターバックスは「こだわりのコーヒーが飲むことができるコーヒーチェーン」としてオンリーワンの地位を築くことができたようです。


プロモーション戦略だけでは、ブランド価値は向上しない


プロモーション戦略だけでブランド価値を高めることは、すでに限界になりつつあります。
過去記事にも書いたように、従来の「販売志向」のマーケティングプロセスから「顧客志向」のマーケティングプロセスへとシフトしたからです。
過去記事：豊かな時代が続き、マーケティングプロセスが大きく変わった

今やインターネットを使えば、クオリティの高いサービス、良いお店を容易に見つけることができます。信頼できる企業、良い商品であるということは、もはや大前提。それを土台にして、「何を解決してくれるのか」というコンセプトを設計することが更に大切になります。企業や商品のブランドがあっても、何を解決してくれるかが明確にならなければ、お客さんは増えていきません。


ブランドイメージは、ネットの情報・口コミで構築される時代になった


ネットが普及してからのブランドは、ネット上の情報を中心に構築されるようになりました。例えば、企業のホームページやネット上の口コミがそうです。特に、口コミは人が商品を買う時に最も気にする情報の一つです。個人が発信するブログだけでなく、「食べログ」などの口コミ投稿サイト、フェイスブックなどのSNS、ニュースサイトのコメント欄など様々な場所で目にすることができます。さらにスマホの普及で口コミが透明化され、誰でも本音の意見を得られるようになったのです。口コミが透明化されたことによって、企業やお店は二つの点を更に考えていかなければならなくなりました。

嘘は通じなくなった
一つ目が「嘘は通じなくなった」こと。たとえ、プロモーションが秀逸であっても、偽りの商品であればすぐに口コミで悪評は広がり、ブランドイメージを失墜させることになるでしょう。良い商品サービスであることは、もはや最低条件です。

ネットに情報がなければ無いものと認識
二つ目は「ネットに情報がなければ無いものと認識」されることです。ホームページやSNSが存在しなければ、もはや知る術がないのです。大手企業であれば、潤沢な資金を元にテレビCMで宣伝できますが、中小企業にとってホームページやSNSは企業の顔です。それがなければ、存在していないと認識されてしまうのです。

中小の企業やお店にとって、ネットを使ったブランドイメージの構築は大手企業以上にシビアに考えていく必要があるでしょう。ホームページはあって当たり前、SNSはやっていて当たり前の世の中。存在価値を知ってもらうために、まずはインターネットで情報を発信することから始めましょう。


＜ライタープロフィール＞

担当ライター：ryusuke
大手広告代理店にて、顧客である百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのWebライターとして活動中。執筆テーマは、グルメ関連やビジネス関連など、その他様々な分野のコラムや解説を得意とします。
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